6歳のリスクへの認識を知る, チキンレース的ボードゲーム #インカの黄金 新版
1. 外観
サイズ:16 x 22 x 5.5 cm(タテ/ヨコ/高さ)
2. 特徴
欲張りすぎず, でも, ビビりすぎない, そのバランスが取れるか, 6歳でも楽しめるシンプルなルールでプレイできるチキンレース的ボードゲーム
3. 対象(対象年齢, プレイ人数)
メーカー公表設定
対象年齢:8歳以上
プレイ人数:3〜8人
4. プレイ時間
20〜40分間
5. 内容物
- 神殿カード5枚
- 遺物カード5枚:財宝カード(5〜12ポイント)
- 探検カード30枚:宝石カード+危険カード(5種類が3枚ずつ)
- 宝石110個:緑1ポイント, 黒5ポイント, 金10ポイント
- 探検家コマ8個
- 探検家テント8枚
- 日本語説明書
6. あそびかた
勝利条件
神殿探索の過程(5ターン)で, 一番多くの財宝(ポイント)を探検家テントに持ち帰ったプレイヤーの勝ち
準備
- 神殿カードを上の図のように並べ, 1〜5の数字(=ターン)に順に遺物カードを点数の低い順に組み合わせる
- 対応するターンとセットになっている遺物カードを, 探検カードに混ぜてシャッフル
- 探検家コマと探検家テントを各プレイヤーに配布
進め方
- 宝石や遺物カードが出てくる→宝を仮所持(含み益)
- 宝石を持ってテントに戻るか(実益), 神殿の探検を続けるか選ぶ
- 上記プロセスを, 同じ危険カードが2枚出てくるまで続ける(ターン終了)
- テントに持ち帰らずにターンが終了すると, 宝は神殿においてくることになる
- ただし, 一度テントに戻ってしまうと神殿探検はそのターンは中断され, 新たな宝(ポイント)は入手できない
- 持ち帰る宝石は, 持ち帰るプレイヤーで山分け
7. 実際にプレイしてみて
プレイ環境
6歳+(4歳)+大人
子どもの反応
- 6歳:意外だったが, 最初は突っ込むことは全くせず, 早々にテントに戻るという選択ばかりであった. ただこれは, 「前に進むことによるリスクを回避する」というよりも, 「早く自分のテントに宝石を持ち帰りたい」という気持ちの強さだったように思う. そして, この気持ちは, 性格というよりも, 6歳の計画性の発達(前頭葉機能)レベルに依るのではないか, と感じた.
- 4歳:綺麗な色の石(宝石)をたくさん集めたい
難易度
6歳:十分にプレイ可能.
4歳:それなりに難しい.
8. オススメポイント(まとめ)
- 「全力で前に進むのではなく, 引くべきとには引く」, もしくは「リスクを取って前に進む」タイミングを認識する経験を6歳でも持てる
- 運要素が割と強いが, シンプルなルールでプレイしやすい
- ポイントの入手が, 人生ゲームやモノポリーみたいにマスを進めるのではなく, 「宝石を集める」という点が子ども心に響く
- 宝石を山分けする過程で, 割り算や余りの感覚が自然と6歳児に身についていってのがわかる